上級

特定の誰かを信頼しなくても、仕組みそのものが正しく動くことを保証する性質。

詳細説明

トラストレス(trustless)とは、直訳すると「信頼が不要」という意味です。誤解されやすいのですが、「誰も信頼できない殺伐とした世界」という意味ではありません。「特定の誰か(企業・管理者・仲介者)を信頼する必要がない」という意味です。

従来の仕組みでは、私たちは常に誰かを信頼してきました。銀行が残高を正しく記録してくれると信じ、SNS運営が投稿を勝手に消さないと信じる。でもその信頼は、相手が裏切れば崩れます。トラストレスなシステムでは、信頼の対象が「人や企業」から「公開され検証可能なコード」へと移ります。ルールはコードに書かれ、誰でも検証でき、改ざんできない。だから「この会社は信用できるか」と悩む必要がなくなる。人を信じる代わりに、数学と暗号技術を信じればいい、という世界です。

たとえ話

自動販売機を思い浮かべてください。お金を入れてボタンを押せば、店員を信頼しなくても、必ず商品が出てきます。「この店員はちゃんと商品をくれるだろうか」と心配する必要がない。仕組みそのものが結果を保証しているからです。トラストレスとは、社会のあらゆる取引を、この自動販売機のように「相手を信頼しなくても成立する」形にしていく考え方です。

CAWでの役割

CAWは、トラストレスを徹底的に追求したプロトコルです。所有権を放棄し、マルチシグも持たず、アップグレード可能プロキシも使わない ── これらはすべて「運営者を信頼しなくても、誰にも改ざんされない」ことを保証するためです。あなたは「CAWの運営者は良い人だろうか」と考える必要がありません。なぜなら、そもそも改ざんできる管理者が存在しないからです。人への信頼ではなく、検証可能なコードへの信頼。それが、CAWが「誰のものでもないSNS」を実現できる理由です。

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