CAWマニフェスト

ここに、一つのマニフェストがあります。書いたのは、名前を持たない誰か。

会社の代表でも、起業家でも、有名なエンジニアでもありません。ある匿名の存在が、Ethereumイーサリアム (Ethereum)アプリやトークンを動かせる、世界中で共有された巨大なコンピュータのようなブロックチェーン。→ 用語集で読む上に一つのスマートコントラクトスマートコントラクトブロックチェーン上で自動的に動く、改ざんできないプログラム。CAW の本体そのもの。→ 用語集で読むを置き、このマニフェストを残し、そして、すべての権限を放棄して姿を消しました。

彼/彼女が誰だったのか、今となっては、誰も知りません。ただ、確かなのは、ひとつの「夢」が、そこに置かれたということ。これから読むのは、その夢の設計図です。

原典 ─ The Manifesto

CAW の誕生

CAW は「無」から始まりました。開発者もおらず、情報もなく、コミュニケーション手段もなかった。あるのは、ただ一つのスマートコントラクトだけ。その意味を、人々が自ら発見していくための自由が、そこに置かれていたのです。

そして、それはうまく機能してきました。

CAW の第二フェーズへ

ここから先に伝えるのは、CAW プロトコルプロトコルどこの会社のものでもない、世界で共通して使われる「決まりごと」の仕組み。→ 用語集で読むの「仕様」です。実装するのは、私たち全員 CAWMmunity(カウミュニティ)の役目です。このプロセスに、リーダーは存在しません。そのため、3つの原則があります。

1

これは仕様であり、コードではない。スマートコントラクトの開発とレビューは、コミュニティ内のピアグループに委ねられます。受け入れられるのは、公開された GitHub 上でコミュニティがレビューし、承認したコントラクトだけです。

2

デプロイデプロイ作ったプログラムを、ブロックチェーン上に公開して動く状態にすること。→ 用語集で読む後、デプロイした本人は、保有する全てのキーを放棄しますマルチシグマルチシグ(マルチシグネチャ)複数の鍵の承認がそろわないと実行できない、共同金庫のような仕組み。→ 用語集で読むも、アップグレード可能なプロキシアップグレード可能プロキシあとから中身のプログラムを差し替えられるスマートコントラクトの設計手法。→ 用語集で読むも、一切なし。

3

誰が最初にデプロイしたかは、問題になりません。彼らも他の全員と平等で、特別な利益も、優位性も、持たないからです。

プロトコルでできること

CAW プロトコルの上では、以下のような行動が可能になります。

  • CAW を焼却(バーン)バーン (焼却)トークンを二度と使えないアドレスに送って、永久に流通から消すこと。→ 用語集で読むして、自分の名前(ユーザーネームNFTユーザーネームNFTCAWで自分の名前をNFTとして所有する仕組み。短い名前ほど希少で価値が高い。→ 用語集で読む)を作る
  • 最大 420 文字までの投稿を行う
  • 他のユーザーの投稿に「いいね」を送る
  • ReCAWReCAW他の人の投稿を自分のフォロワーにも共有する、リツイートに相当するCAWの機能。→ 用語集で読む する
  • 他のユーザーをフォローする
  • 他のユーザーと直接メッセージ(DM)でやり取りする

これらすべての行動が、Ethereum 上の中立な記録として残ります。マニフェストでは、投稿データを永続的に保存するための分散ストレージ(Arweave など)の利用も想定されています。

ユーザーネームは「NFT」として発行され、短い名前ほど希少で、より多くの CAW を焼却する必要があります。使える文字は英小文字(a-z)と数字(0-9)のみで、大文字や絵文字は使えません。焼却された CAW は、誰も取り出せないアドレス(0x0)へ送られ、永久に流通から消えます。「名前」そのものが、経済的な価値を持つ。これは、これまでの SNS にはなかった発想です。

行動そのものが、報酬になる

CAW プロトコルには、もう一つ重要な設計があります。行動にはコストがあり、そのコストが「誰かの報酬」になるということです。

  • 「いいね」で支払われた CAW は、その投稿を書いた人へ渡ります。いいねは、チップに近い行為です
  • ReCAW のコストも、元の投稿者に分配されます
  • 投稿のコストは、CAW を預けてネットワークを支える参加者(ステーカー)に分配されます
  • フォローのコストは、フォローされた側に渡ります

広告主ではなく、読者の行動そのものが、書き手の収入になる。運営会社が広告収益を吸い上げる従来の SNS とは、お金の流れが根本から違うのです。

プロトコルとフロントエンドの分離

CAW には、もう一つ、根本的な発想があります。「プロトコル」と「フロントエンドフロントエンドユーザーが実際に触れるアプリやWebサイトの「表側」。CAWでは誰でも自由に作れる。→ 用語集で読む(実際に使うアプリ)」は、別の存在である。

プロトコルは、Ethereum 上で動き続けます。誰にも止められず、誰にも検閲されません。そこでは、いかなるユーザーネームも、メッセージも、ブロックされることはありません。スマートコントラクトの所有権が放棄所有権の放棄(renounce ownership)開発者がスマートコントラクトの管理権限を自ら手放し、誰も変更できない状態にすること。→ 用語集で読むされているため、それを制限できる者は、誰一人として存在しないのです。

一方、フロントエンドは、誰でも作ることができます。モバイルアプリ、ブラウザ拡張、ウェブサイト──自由に作って、自由に表示できる。各フロントエンドは、それぞれの国の法令や運営方針に合わせて、表示する内容を調整(モデレーション)することができます。それでも、プロトコル層の記録そのものが消されることはありません。あるフロントエンドに自分が拒否されたとしても、プロトコルそのものは、引き続きあなたのものです。

これが、CAW が「Twitter(X)のような何か」と決定的に違うところです。

設計なくして設計される

CAW には、公式の SNS アカウントもありません。提携プロジェクトも、今後のリリース予定も、存在しません。CAW は「設計なくして設計される」よう、意図されています。

CAW を形作るのは、私たち CAWMmunity(カウミュニティ)の役目です。ビジョンが与えられ、その先に何が生まれるかを見届けることでのみ、真に自由で分散化されたシステムは実現します。

愛を込めて。
まだ夢見る、一人より。
このページは https://caw.is および原典テキストが公開されている GitHub(cawdevelopment/manifesto) の CAW マニフェストの内容をもとに、初心者にもわかりやすく要点をまとめた日本語版です(逐語訳ではありません)。最終確認日:2026年7月3日
コントラクトアドレス: 0xf3b9569F82B18aEf890De263B84189bd33EBe452

そして、今 …

このマニフェストが残されてから、時は流れました。CAW は、コミュニティの手によって育てられ、少しずつ、かたちを成してきました。そして今、また新しい章が始まろうとしています。

今、CAW は生まれ続けている

CAW のソーシャル・プロトコルは、今、テストネットテストネット (V2)本番稼働の前に、CAWの新機能を実際のお金を使わずに試す実験用ネットワーク。→ 用語集で読むの段階にあります。実装と検証を繰り返しながら、本格稼働へと向かっている時期です。そして、そのテストネット版のフロントエンドは既に公開されており、今この瞬間から、実際に触れることができます

さらにその先、次期バージョン(V2)の開発も進んでいます。ここでは、スマートフォンのパスキー(指紋認証・顔認証)でアカウントを作れる機能の実装が進められています(2026年7月時点・GitHub v2ブランチで確認)。これが実現すれば、暗号資産の知識がなくても、CAW に参加できる時代が、扉を開きます。

これまでの Web3 サービスでは、ウォレットウォレット暗号資産を保管し、ブロックチェーン上で取引を行うための「鍵」を管理する道具。→ 用語集で読むを作り、シードフレーズシードフレーズウォレットを復元するための、12〜24個の単語からなる究極のマスターキー。→ 用語集で読むを書き留め、ETH を買って、ガス代ガス代ブロックチェーン上で取引を実行するときに支払う、ネットワーク利用の手数料。→ 用語集で読むを払って……という、何重ものハードルが必要でした。CAW は今、その壁を越えようとしています。

あなたが普段スマートフォンの画面を開くのと同じ感覚で、CAW のソーシャルに足を踏み入れられる。そんな未来が、目指されています。

早く触れる、ということ

CAW は、まだ完成していません。だからこそ、今この時期に触れることには、特別な意味があります。

  • 誰もまだ「正解」を知らない場所で、自分で発見する
  • かたちになっていく瞬間を、内側から目撃する
  • 参加者として、未来の設計に影響を与える

CAW は、誰かが完成させて差し出すものではありません。あなたが、CAW を作る側になることもできます。

ハンターとしての一歩

ハンターとしての参加の仕方は、ひとつではありません。

ここから先は、「読む」よりも「触れる」べき場所です。

CAW の物語は、今もまだ、書かれている途中なのです。
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