上級
膨大な計算競争に勝った者が取引を承認する仕組み。ビットコインが採用する、最も歴史ある合意方法。
詳細説明
PoW(Proof of Work、プルーフ・オブ・ワーク=「仕事の証明」)は、ブロックチェーンで「誰が次の取引記録を承認するか」を決めるための仕組み(コンセンサス)の一つです。世界中のコンピューターが、答えを総当たりで探すような膨大な計算競争を行い、最初に正解を見つけた者がブロックを承認する権利を得て、報酬を受け取ります。この計算作業は一般に「マイニング(採掘)」と呼ばれます。
PoWの強みは、その圧倒的な堅牢性です。記録を改ざんしようとすれば、世界中の計算力を上回る膨大な電力と計算資源が必要になり、現実的に不可能。だからこそビットコインは10年以上、一度も止まらず改ざんもされずに動き続けています。一方で弱点もあります。大量の電力を消費するため環境負荷が高く、処理速度も遅め。この電力消費の問題を解決するために生まれたのが、計算競争ではなく「資産を預けた量」で承認者を選ぶ PoS(プルーフ・オブ・ステーク) です。EthereumはかつてこのPoWを使っていましたが、2022年にPoSへ移行しました。
たとえ話
巨大な数独パズルを、世界中の人が一斉に解く競争に似ています。最初に解いた人が「今回の記録係」に選ばれ、ご褒美をもらえる。パズルはとても難しいので、解くには大量の計算(=電力)が必要ですが、その難しさこそが「不正をするより、正直に解いた方が得」という状態を生み、システム全体の安全を守ります。ただ、世界中が常に全力でパズルを解き続けるため、莫大なエネルギーを消費する──それがPoWの宿命です。
CAWでの役割
CAWはEthereum上に存在しますが、そのEthereumは2022年にPoWからPoSへ移行済みです。つまりCAWは、PoWではなくPoSの仕組みの上で動いています。PoWは、このサイトでは主にビットコイン(BTC)の説明で登場します。ビットコインがPoWという「計算競争による堅牢さ」を選んだのに対し、Ethereum(とその上のCAW)はPoSという「より省エネな承認方法」を選んだ──という対比を理解すると、それぞれのブロックチェーンの設計思想の違いが見えてきます。






